幻想的な夜景撮影や、夜間実施となるインフラ点検など、ドローンの「夜間飛行」には昼間とは異なる活用法があります。
しかし、夜間は操縦者の視界が制限されるため、航空法によって「特定飛行」に指定されており、厳格なルールが定められています。
今回は、夜間飛行の定義や必須装備、安全に飛ばすための留意点について解説します。

① 夜間飛行の定義:いつからいつまでが「夜」?
航空法における「夜間」とは、国立天文台が発表する「日の入り(日没)」から「日の出(日出)」までの時間を指します。
地域や季節によって数分から数十分単位で時間が異なるため、飛行当日の正確な時間を事前にアプリなどで確認しておくことが義務づけられています。
② 夜間飛行の必須装備
夜間は機体の姿勢や進行方向を肉眼で把握することが困難です。
そのため、以下の装備と対策が求められます。
●姿勢および方向を視認できる灯火
機体には、その向きや姿勢が正確に視認できる灯火(ライト)を装備しなければなりません。
●十分な照明
機体の灯火だけでなく、離着陸場所についても、車のヘッドライトや照明機材などを用いて十分な明るさを確保する必要があります。
*例外: 飛行範囲が強力な照明等で十分に照らされている場合に限り、機体の灯火がなくても飛行が認められることがあります。
③ 安全な夜間運航のための「4つの留意事項」
夜間飛行を安全に行うためには、以下のように事前の準備が大事になってきます。
- 日中の事前調査
夜間は障害物が見えにくいため、明るい時間帯に飛行経路とその周辺の障害物(電線、樹木、建物など)をあらかじめ確認し、適切な経路を設定しておくのが望ましいです。 - 目視外飛行の原則禁止
原則、夜間飛行においては、目視外飛行(モニターのみを見ながらの飛行など)は行わず、操縦者または補助者が機体の灯火を直接肉眼で監視しながら飛行させなければなりません。 - 補助者の配置
飛行経路全体を見渡せる位置に補助者を配置し、他の航空機の接近や周囲の気象変化、および第三者の立ち入りがないかを常に監視させる体制を整えるのが大事です。 - センサーへの影響
多くのドローンに搭載されている「ビジョンセンサー(障害物検知センサー)」は、暗い場所ではいつもどおりに機能しない可能性があります。なので、自身の手で適切に操縦する技術が求められます。
★最後に
夜間飛行は、ルールを守ることを忘れずに適切な準備を整えることで、ドローンの活用範囲を大きく広げてくれます。
なにはともあれ、安全第一で運用しましょう☺️