ドローンを飛行させる際、あらかじめ取得した飛行許可や承認があればどこでも飛ばせるわけではありません。
災害発生時などに突発的に設定される「緊急用務空域」は、既存の許可よりも優先される極めて強力な規制です⚒️
今回は、この緊急用務空域の概要と、トラブルを避けるための必須の確認方法について解説します。
- 緊急用務空域とは?
緊急用務空域とは、警察、消防、自衛隊などの公的機関が捜索や救助といった緊急用務を行う航空機の安全を確保するために、国土交通省がその都度指定する空域です。
この空域内では、原則としてすべての無人航空機の飛行が禁止されます。
以下の点に特に注意が必要です。
・既存の許可は無効
DID上空や夜間飛行などの許可・承認を既に受けていても、この空域を飛行させることはできません。
・100g未満も対象
航空法上の無人航空機(100g以上)だけでなく、100g未満の模型航空機も飛行禁止の対象となります。 - リアルタイムで確認する方法
緊急用務空域は災害等の発生に合わせ、突然に設定されるため、飛行直前の確認が義務づけられています。
具体的な調べ方は以下の通りです。
・国土交通省 航空局ホームページ
最新の指定状況が公示されます。
・国土交通省 航空局 無人航空機公式X
空域が指定されると即座に通報(ポスト)されるため、非常に便利です。
●ポイント
ドローン事業に携わる方は、公式Xアカウントをフォローし、通知設定をオンにしておくことを推奨します。
現場での「知らなかった」というミスを防ぐ最も有効な手段です。 - 許可申請は可能なのか?
制度上、緊急用務空域内であっても飛行許可を申請する窓口は存在します。
申請先は、飛ばしたい先の地域を管轄する東京空港事務所長または関西空港事務所長となります。
しかし、実務上の運用としては、「よほどの事由がない限り、許可は下りない」と捉えておくのが賢明です。
災害救助を妨げるリスクがある以上、報道取材などの真に緊急性が認められるケース以外で許可されることはまずありません。 - 違反した場合のペナルティ
緊急用務空域であることを知らずに飛ばした場合でも、航空法違反に問われる可能性があります。
また、緊急車両(航空機)の妨げになれば、重大な事故や社会的信用の失墜を招きかねません。
★最後に
ドローンを安全に運用するためには、離陸直前のルーティンとして航空局のXやHPで緊急用務空域の有無を確認することが欠かせません。
「空の安全」と「救助活動」を優先し、ルールを正しく守った運用を心がけましょう🚩
